サイトマップXML自動生成ツールを利用しています。
  スピーカーも数多くあり、オーディオマニアの方が聴けば違いが分かるが、普通の人が聴いても音の違いが分からない。そんな物ばかりでした。  
マニアの方にも、そしてマニアで無い方にも、本当に良い音で音楽を聴いて頂こうと思ったら、誰でもが、「
あっ、すごく良い音」と分かる程のものでなければいけません。

 勿論、オーディオマニアの方には是非とも聴いて頂きたいのですが、耳の肥えたマニアの方にしか分からないような些細な音の違いでは意味が無いと思っています。
  初めて聴いて、
    「これは今までに聴いたことの無いような良い音だ。
          「この曲には、こんな音も入っていたんだ
          「ボーカルのリアルさがたまらない
          「今まで、聴いていた同じ曲とは思えない

などと、思って頂けるようなスピーカーを作りたいと思い開発に取り組んできました。

 よく、良い音と勘違いされるのが、いわゆるドンシャリの音で、低音や高音をイコライザーでブーストしたような音を「迫力がある」と言っておられる方がいます。

  それぞれの方の好みがありますので、それはそれで良いのかもしれませんが私は、録音スタジオでエンジニアの方がモニタースピーカーで聴いているような音を目指しました。

   一定の音域を誇張したり、色を付けたりしない素直で、聴き疲れのしない音。
        「何も足さない、何も引かない、素のままの音
を聴いて頂きたいと思いました。       

 

● 点音源へのこだわり

  オーディオに詳しい方ならお分かりかと思いますが、通常、左右一組のスピーカーでステレオの音を鳴らします。

   その時、例えばボーカルの声が丁度真ん中から聞こえたり、それぞれの楽器が録音時の位置から聞こえて来ることを定位と言い、これが正確なほど、定位感が良いと言われます。

   定位感の良いスピーカーでクラッシックを聴くと、楽団の各楽器の位置は勿論のこと、演奏されているホールの広さや、空気感まで伝わってきます。

   定位感を良くする為には、スピーカーから出る音の場所は一箇所である事が理想なのですが、市販されている音楽鑑賞用のスピーカーの殆んどはマルチウェイスピーカーと言って、複数のスピーカーユニットを搭載したものとなっています。

 

   なぜ、複数のスピーカーを搭載しなければならなかったかと言いますと、一つのスピーカーユニットだけでは、高音から低音までの音が出せなかったので、やむなく高域を担当するスピーカーユニット、中域を担当するスピーカーユニット、低域を担当するスピーカーユニットというように、複数のスピーカーユニットの協力により、高域から低域までの音を出すようにしたのです。

   当工房では、理想の定位感を求めて、高域から低域までの音をたった一つのフルレンジスピーカーユニットで実現するため、ふくよかな低音を得ることができるバックロードホンエンクロージャーにフルレンジスピーカーユニットを組み込んだスピーカーを作っています。

          ※定位感の説明はワンポイント録音を想定したものです。

 

● 特殊な形状へ

  当工房で作っているスピーカーの形状は八角形です。
 八角形を英語に直訳するとオクタゴン(Octagon)となり、スピーカーの名前の由来となっています。

   なぜ、八角形でなければならなかったという理由についてですが、究極の点音源を実現するためには、フルレンジスピーカーユニットから出る音と、バックロードホンエンクロージャーで増幅された低音は、
          別々の場所から出るのではなく、同心円上から出したい。
という思いがありました。

  そこで、バックロードホンエンクロージャーの構造は、2次元的な音道ではなく、スピーカーユニットの背面から出た音が、円柱のような音道をとおり、その円柱の外側の円柱に折り返されてゆくと言う3次元的な構造(下図)



を考え出したのです。

 それと、八角形にした理由ですが、真円の筒にしてしまうと、どうしても筒鳴りが出てしまうので、音質とデザイン性を考慮した結果、八角形に行き着いたのです。

 そして、上記の最初の設計図のモデルから、試行錯誤を繰り返して、下の写真のモデルのようになりました。



 

● 初期モデルから現行モデルまでの開発

 ◎試作1号機
   全ての音を同心円状にとの発想で生まれた基本構造を基に作ったのが試作1号機です。


   写真の下が試作1号機で、大きさの比較のために現行モデルを上に貼っています。

  試作1号機は、私が尊敬するスピーカー工学の権威であった故長岡鉄男先生が設計され、私がバックロードホンスピーカーにのめり込むきっかけともなった、名機スーパースワンの設計に習って、容積、音道長を決めたのですが、結果的には失敗でした。

   胴体は、32面の円柱から角を削り落としたもので、ほぼ円柱でした。

   早速、音を試してみると、低音の迫力とかは、スーパースワンに負けないものがありましたが、真円にしたためか筒鳴りが出て、吸音材等を試しましたが納得のいく音にはなりませんでした。

   この時思ったのですが、本家を含めて低音が出すぎているということに気づいたのです。

   モニタータイプのヘッドホン数種とスピーカーの音を詳細に比べてみると、やはり低音が出すぎていると思いました。

 ヘッドホンとスピーカーの音が違っているのは当たり前と言われるかも知れませんが、ヘッドホンは耳の中の空気だけを振動させれば良いという特性から、小径のスピーカーユニットでも、比較的容易に高域から低域までをバランスよく再生できます。

 対して、スピーカーはスピーカーから、リスナーの耳までの距離の空間を振動させなければならないので、一つのスピーカーユニットで高域から低域までをバランス良く鳴らすことが難しいのです。

 私も、試聴室で聞く等して、色々なスピーカーの音を聴いてきましたが、この音を目指したいと思えるようなスピーカーに出会えませんでした。
 
 参考にするスピーカーが無いならヘッドホンの音を参考にしよう。
 優良なヘッドホンは本当にバランス良く鳴っているものがあり、スピーカー作りの参考にするのに最適だと思ったのです。


   スーパースワンを最初に聴いたときは、10センチフルレンジスピーカーユニット一発で、これほどの低音が出るとはすばらしいと思っていたのですが、今になって聴いてみると、バランス的に低音の量が少し多すぎるかと思いました。


◎試作2号機・3号機
 ならば、どうすれば良いかと考え、低音を減らす事、置き場所を選ばないことを重点として全体の容積を減らす事にしたのです。

 置き場所を選ばないということは、重要で、下の写真のようにテレビ台やサイドボードに置いたり、棚や机上にだって置けると思います。

 音質的にも、スピーカーの大きさの割には重量級で片方で約10キログラムありますので、自重で十分音も安定しますし、堅牢ですのでエンクロージャーが共振するといったこともありません

 ですから、特別なスピーカースタンドを用意するとか、コンクリートブロックの上に置くとか、スピーカーの上に重りを乗せる等しなくても、どこに置いても良い音を奏でてくれます。



 それと、筒が真円なのは、筒鳴りの恐れもあることから、多角柱にすることにしたのですが、デザイン性とか強度とかを考え、悩んだ末に八角柱にしたのです。

          小型化した、試作2号機〜6号機がこれです。


      ※ 試作2号機と3号機は、外見は一緒ですが、内部構造に差があります。

   試作2号機では、筒鳴りもなく、切れ味良い音が鳴っていたのですが、今度は低音の量が少なく、また、音道長も短くなったので、低音も出にくくなっていました。

   そこで、改善策として内部の音道の端にテーパーを付けた物が試作3号機になります。


  2号機であった、赤の部分を削って音の流れを良くしたものが左側の3号機です。
  しかし、試作3号機でも、まだ低音が足りませんでした。


◎試作4号機        
   試作4号機では、低音不足はを改善するために、音道を4回折り返しから6回折り返しにして音道長を1.5メートル程度まで長くして低音を出そうとしました。

   全体の大きさを小さくしたため、今までの音道4回折り返しから6回折り返しにすると音道がかなり狭くなります。

   もちろん、音道長や容積に基づく音の出方の計算式もありますが、計算通りに行かないのが音響の世界で、本当のところは作ってみなければ結果は分からないと言う事で作成してみました。

   音道はこんな感じ


で、音は低域まで延びるようになりましたが、低域の音量が若干足りない気がしました。
         

◎試作5号機・6号機(現行モデル)
   試作5号機と試作6号機は外見上は変わりませんが、音道自体の容積を稼ぐために、試作4号機では8mm厚の板を使っていたものを5mm厚にすることにしました。
  共振の問題もあるので5mm厚位が限界かと思い5mm厚にしました。
  今まで使っていた、OSB合板で5mm厚のものは無いので、シナ合板に置き換えた物が試作5号です。

   さらに、材料がOSB合板より格段に硬く、十分な反響によ低音の増量が見込めるMDF合板にした物が、下の写真のものになります。

 スピーカーユニットの背面から出る音を増幅する音道の1回目から4回目の折り返しまでが、音を増幅することを最重点としたMDF合板、そして、5回目から6回目が音のまとまりのため、吸音性も備えたOSB合板という二種類の合板を使ったハイブリッド構造の物になりました。


     主要部をMDF合板に置き換えた物が試作6号機


          ※外観は5.6号機同一です。

   やっと、試作6号機で納得のできる出来となりました。

   エージングを進めて、聞き込んで行くうちに、これこそ求めていた音だとの確信にいたりました。

 

● 細部へのこだわり 

◎ バッフル板
  スピーカーユニットを支えるバッフル板は小さくて丈夫なものほど良いとされています。 それは、バッフル板自体が振動してしまうとスピーカーユニット本来の音の実力が出ないからです。

   そこで、当製品ではバッフル板の振動域がが16cm程度と小さい上に、厚みも21mmを確保しており、バッフル板自体の振動を極力押さえ込んでいます。

◎角のテーパー処理
 また、バッフル板にスピーカーユニットをはめる為の穴を開けていますが、バックロードホンエンクロージャーはスピーカーユニットの背面からの音を利用しますので、効率よく背面からの音が音道に流れるようにバッフル板の穴や音道への入り口の穴にテーパーを施して、音の流れを良くしています。


 ◎スピーカーケーブルの地下付け
 当工房ではスピーカーケーブルは、原則として地下付けにしています。
 
※ どうしても、色々なスピーカーケーブルを試してみたいので、スピーカーに端子が欲し   いという方は、別料金にてお付けすることができますので、注文時にお知らせ下さい。

  その理由としては、音源(CDプレーヤー等)から音の出口であるスピーカーまでは、できるだけ接点を少なくしたいと言う事です。

   例えば、最も少ない場合でも、CDプレーヤーとアンプをピンコードで接続し、アンプからスピーカーまでをスピーカーケーブルでつなぐと、最低4箇所の接点が生まれます。


  本当なら、CDプレーヤーとアンプとスピーカーをつなぐ線を全て半田付けしてしまいたい位です。

   なぜかと言いますと、接点の数だけ音が劣化しやすいからです。
 それぞれのケーブルの接点部分を綺麗に磨いて接続しても1〜2週間もすると、「
あれっ、音が変だな」と思い、接点を全て磨きなおすと、音が見違えるように良く(最良の状態に戻る)なります。

  ですので、音質の劣化を防ぐために接点は少しでも減らしたいのです。

  市販のスピーカーの背面には、スピーカーケーブルをつなぐ、ターミナルというものがありますが、当工房では、これを無くして、
スピーカーユニットに半田付けした線をそのままアンプにつなぐということなのです。

   「4箇所の接点の内の一箇所だけを減らして効果はあるの?」と言われそうですが、効果はあると思います。

   なぜなら、スピーカー、アンプ、プレーヤーで音に影響を与える割合はと言いますと、人によりますが、スピーカー7〜8:アンプ1〜2:プレーヤー1〜2の割合位と言われています。
 
 最も影響が大きいスピーカーの接点を半分に減らす事ができますので、スピーカーの接点を1ケ所減らすだけで、音全体の10分の4の影響力があると言っても過言では無いと思うのです。


  そして、スピーカーユニットの地下付けに使っているスピーカーケーブルは、プロの録音スタジオやテレビ局等では定番となっているCANAREの4S6というケーブルを使っています。

 プロの音響現場で使われているからには、それなりの訳があります。
        音に癖がなく、音の情報量も豊かでノイズも乗っていない
ということです。

  CANAREのケーブルは2CH分で4本組みとなっていますが、これは4本の線


がお互いに磁束を消しあい(下にメーカー説明参照)ノイズの少ない音となるからです。

   CANARE 4S6は非常にコスパに優れるケーブルで、線径も太すぎず扱いやすいケーブルだと思っています。

 
CANARE 4S6ケーブルは、4S6,4S8、4S10と型番の数字が増えるごとにケーブルが太くなり、損失が少なくなるとしています。メーカーデータ(下に参照)

 しかし4S6の場合、ここには直接は書かれていませんが、放送音質確保(DF=20)には9.5m まで。
 より高度な音質(DF-50)確保には3.0m程度までを推奨しています。

 
 つまり、4S6の場合は片側3メートル以内なら最高音質、4S8の場合は7,3メートルまでが最高音質と言う事ですので、3メートル以内で使うなら4S6が扱い易く太過ぎない線径やコスパからベストなので、4S6で十分だと思っています。

Top Pageへ

カテゴリーから探す

コンテンツ

ショップについて

音の専門家 代表 山口 修幸

 音響工房 音の専門家は、多くの人に本当に良い音を聴いて貰いたいとの想いで、早期退職をして始めました。

 価格も一瞬高いと思われるかも知れませんが、完全な手作りで一点一点手間と愛情を込めて作っていますし、音質的にも、音はお金に換算できませんが、敢えて換算するなら数百万円相当と思っています.

 コスパを考えれば、激安と言えるかも知れません。